医療法人社団 天祐会 皮膚科形成外科グループ

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近況 日焼け対策

2009年07月17日(金)

皆様 こんにちは
天祐会 皮膚科形成外科の総院長、伊丹です。


最近、札幌マラソンに向けて(5回連続出場)水曜日の休みの日は20キロ近く走り込んでいます。皮膚科医なので一応サンスクリーン剤を走る前に塗ってはいますが、完全に日焼けしています。紫外線対策の難しさを自ら痛感する今日この頃です。特に腕の皮膚の質感が紫外線のダメージで悪化しているのを実感しています。


顔に関してはクリニックのアクティスという機械でVCを大量に皮膚に導入しているためか特に問題を生じていません。日頃のケアはやはり重要ですね。


そんな私がエミナという雑誌に簡単な光老化に関する記事を書かせてもらいました。
日焼けに関して 特に子供に関して書いてみました。


 


日焼けに関して 特に子供の日焼けに関する注意点


紫外線の基礎知識として紫外線量は 季節 時間により異なります。
5月から8月はオゾン層での吸収が少なく紫外線量が多くなり、一日の中では10時から14時が最大となります。曇り空でも50〜60%が雲を通過して地上に届きます。


地上に届く紫外線としては 波長の長いUVA 波長が中間のUVBとあり、UVBがスキンケアには特に重要 発癌 色素沈着 炎症 光老化 表皮の細胞のDNA障害を引き起こします。


UVAはUVBよりも皮膚の深くに届き、大量、長期照射により光老化を生じる原因になります。
最近話題に上ることの多い光老化とは紫外線に長く当たった皮膚は様々なダメージを受けて年齢による老化とは全く質的に異なる光老化と呼ばれる症状を現す。


具体的にはしみが増え、深いシワが増え、皮膚の光沢が無くなり、くすみ、乾燥して 毛細血管は拡張して 毛穴も開大します。年齢によるものと思っていたほとんどのものがこの紫外線による光老化の症状なのです。
光老化を生じた皮膚では皮膚を構成する弾性線維 の変成 Ⅰ Ⅲ型コラーゲンの減少 ヒアルロン酸の減少 真皮におけるビタミンAの減少 等が生じます。


 


子供の紫外線対策


天気の好い日の外出は 紫外線の強くなる10時から14時を避けましょう。
日差しが直接当たらない工夫が大切。(帽子、ベビーカーの日よけや薄い長袖の衣類など)
子供は活動的で動き回るので上記の物理的な遮光はなかなか難しいのが現実でそのためには日焼け止めクリーム(サンスクリーン剤)をうまく使うことが必要です。


安全性を考えると紫外線吸収剤という化学物質を含まずに 酸化チタンなどの微粒子によって物理的に紫外線を防ぐ紫外線散乱剤のみの日焼け止めを選ぶことが必要です。成分表示をよく確認しましょう。大人用の日焼け止めでもこの点を注意すれば構わないのですが 子供用の日焼け止めは刺激の少ないものが多いようです。もし不安なときは皮膚科専門医に相談してください。(皮膚科専門医は皮膚科学会ホームページから検索できます)


日焼け止めクリームを使用するときに敏感肌の子供は皮膚の一部に2~3日塗って炎症反応が起きないことを確認してから使いましょう。汗を掻いていたら頻繁に塗り直すことも大切。
顔だけでなく日に直接さらされる部位には全て塗りましょう。(手背、半ズボン、スカートの時の下肢、など)


日焼けのダメージはスキンタイプによって異なり、最も注意が必要なのはスキンタイプ1の色白で日に当たるとすぐに赤くなるが、黒くならないタイプの子供です。


子供の日焼けは大人の皮膚老化のもととなる事を認識して子供の頃からサンスクリーンの使用など 紫外線を防ぐことの有用性を子供に教育することが大切だと考えます。


光老化について