医療法人社団 天祐会 皮膚科形成外科グループ

Doctor's Blog

御挨拶 クリニックのコンセプト

2009年5月8日(金)

皆様 こんにちは 天祐会 皮膚科形成外科の総院長をしております伊丹と申します。
伊丹総院長札幌東皮膚科形成外科を開院して8年、琴似タワー皮膚科形成外科を開院して6年、昨年12月に円山公園皮膚科形成外科を開院しました。地域の皆様の頼れるホームドクターを目指して診療しております。宜しくお願いします。
クリニックのコンセプトは皮膚科、形成外科、美容外科各分野のスペシャリストが連携して最高の医療を提供することです。私がこのコンセプトに執拗にこだわるようになったかを経歴の紹介を交えながら書いてみたいと思います。
現在東大名誉教授であり札幌医大初代皮膚科教授である久木田淳先生のもとに帝京大学で皮膚科を学びました。医局員は決して多くない医局でしたが久木田教授の名声もあり外来患者数がとにかく多く、外来は朝九時から始めて午後の2時過ぎまで途切れることはなく、休む間もなく手術、病棟管理などで自宅に戻れるのは深夜が当たり前でした。医局内での症例検討会、病理検討会、国内外の学会発表の準備等で忙殺されていたのも今となっては貴重な経験であり懐かしく思います。
東大系を中心にドクターの交流が盛んな医局で様々な皮膚科の大御所の指導を受けられたのも貴重な財産です。レーザー治療に関して日本の皮膚科医の指導的な立場にある現帝京大学皮膚科教授の渡辺先生から直接毎週懇切丁寧に皮膚レーザー治療の根底をたたき込まれたことがレーザー治療に私が取り組むようになったきっかけです。
症例は多岐に渡りあらゆる皮膚疾患に取り組んでいましたが、皮膚の腫瘍系が特に多かったです。皮膚腫瘍の治療は最終的に手術になるのですが、難しいものは形成外科に依頼することも多く形成外科のドクターとの交流も盛んでした。私自身も形成外科の外来、手術に毎週研修に行かせてもらい、形成外科医の手術に何度も立ち会ううちに実感したことがあります。それは再建術を経験している形成外科医と皮膚科医の手術はやはり違うと言うことです。マイクロサージェリーなど形成外科医には求められる技術の基準が皮膚科医とは異なるのです。(もちろん皮膚科医にとっても手術の技術は必須でものすごく上手な皮膚科医もたくさんいますが)
こうして、正確な診断は皮膚科医が責任を持って行い手術が必要な場合には手術のスペシャリストである形成外科医が行うのが最も望ましい形ではないか、そして、いつかプライベートクリニックで皮膚科と形成外科医が連携したクリニックを作りたいと思い、ようやく10年以上の年月をかけ実現したのが皮膚科形成外科グループです。
私の美容医療に関しては次回書かせて頂きたいと思います。